4日目~6日目(8月13日~15日)
4日目
8時に起床。ホテルで朝食をとり、9時にホテルを出て、オスロ中央駅に向かう。先ずは、旅行代理店を通して予約していた、明日のオスロからベルゲンまでの鉄道の切符を受け取る。そして、オスロパスも購入。
その後、トラムに乗ってムンク美術館を目指す。そして、どうも乗り過ごしたみたいだ...。トラムを降り歩いていくことにする。途中にメトロの駅があり駅名を確認すると、ムンク美術館最寄りの駅より1駅先の駅にいることが分かった。そして、メトロで1駅戻る。因みにメトロの駅には自動改札があるものの、自動改札の横には柵や壁があるわけでもなく自由に行き来でき、駅員もいない。オスロパスを持っている私は、自動改札を通らず駅構内に入る。
はっきり言って絵心のない私にとっては、ムンクの絵画の良さが全く分からない。でも、有名な「ムンクの叫び」だけは感動した(絵画の良さというより、有名な絵画を生で見られたということか...)。
ムンク美術館を出てメトロに乗って、アーケシュフース城、オスロ市庁舎と見学する。
そして、カフェバーで昼食をとる。
午後は市庁舎前の港から船でビィグドイ地区に向かう。そこで、ヴァイキング船博物館・コンチキ号博物館・フラム号博物館・ノルウェー海洋博物館と博物館めぐりとなる。はっきり言って、言葉が分からないと、博物館も面白くない。殆ど流して見学し博物館を出る。
フラム号博物館・ノルウェー海洋博物館近くの海岸で、写真を撮っていると、ぽつぽつと雨が降ってきた。やれやれ...。
ノルウェー海洋博物の軒下で雨宿りをしていると、雨はますます強くなりどしゃ降りに。ただ、局地的な雨のようで、オスロ市庁舎の方面には雲がかかっていない。40分ほどして雨は止んだ。
船でオスロ市庁舎前の港に戻り、トラムに乗ってヴィーゲラン公園へ向かう。ヴィーゲラン公園はオスロ市内にあるが広大な敷地の公園である。ここには裸体の人間をモチーフにした彫刻が数多く鎮座している。彫刻の作者グスタヴ・ヴィーゲラン(1869~1943年)は作品の解説を一切していないとか...。なので、こちらも何を表現しているのかわけわからない。
ヴィーゲラン公園を出て、トラムとバスを使ってオスロ市庁舎付近に戻る。そして、しばらく周囲を散策してからホテルに戻る。
夕食はホテルに併設しているレストランでとる。
23時就寝。
5日目
午前2時30分ごろ。
ホテル中に火災報知機のけたたましいサイレンが鳴り響く。「えっ、なっ、何だ?」と飛び起きる。火事?ベランダに出てみると何の異変も感じられない。「誤報か...?」
しばらくすると、周囲の部屋の人が避難をしているのが感じられる。「これは、ヤバいかも...」。とりあえず、パスポートと財布、携帯を持って避難をする。寝ていたときの格好(Tシャツ・短パン)でホテルの外に出ると、多くの宿泊客が避難していた。しばらくすると消防車が2台到着する。そして数人の消防士がホテルに入っていく。しかし、寒い...。しばらくすると火災報知機のサイレンが止まり、それを合図に避難していた宿泊客が、ホテルに戻っていく。自分もそれにつられ、自分の部屋に戻った。「チッ...。誤報かよ...。」そして、再び、眠りにつく。
6時。再度起床。6時30分に朝食を食べ、7時にチェックアウト。今朝の件について何もない。といっても、説明されても多分理解できないと思うが...。
トラムに乗ってオスロ中央駅に向かう。これから、フィヨールド周遊である。オスロ中央駅からミュールダールまではノルウェーの国鉄(NSB)のベルゲン急行で行く。
指定された7号車の29番の席に行くと、西洋人の母子が既に座っている...。なにやら、席を代ってくれと言っているが、早口なのでよくわからない。困惑していると、旦那らしき人が登場。そして、30番の席の韓国人も登場。そして膠着状態...。ハイハイ47番の席に行けばいいんだね。
47番の席に行くと隣の席は東アジア系の同年代の男性が座っている。
昨年のスペインの旅でマドリードからコルドバへ行く新幹線で隣の席が同年代の韓国人男性だったが...。会釈して席に着く。そして、私の持っている地球の歩き方を見て、「日本の方ですか?」と日本語で言ってきた。
その日本人男性と、ベルゲンまで行動を共にする。まっ、行動を共にするといっても、このベルゲン急行、そのあとのフロム鉄道、フェリー、バス、NSBの普通列車と、フィヨールド周遊はほとんどが乗り物に乗っているのがメインなので、行動が共になってしまうのが正確な言い方なのかもしれない。
ベルゲン急行は森林と湖の間を走行していく。次第に、針葉樹の森が、岩と草地の荒涼とした風景に変わっていく。そして、ところどころに山肌には氷河が見られる。
ベルゲン急行は途中の駅で数ヶ所で停車するのだが、車内放送で「何処何処にあと5~6分で到着します」とアナウンスする。この5〜6分ていう表現が時間に正確な日本の鉄道に慣れていると奇妙に感じてしまう。大体、早く到着する分には文句ないのだから「あと6分で到着します」でいいのでは?と思ってしまう。妙に細かいところに正確なんだな...。
昼食は、列車の売店でサンドイッチとカフェラテを購入して済ませる。ミュールダール駅に5分ほど遅れ12時45分に到着。対面のホームがフロム鉄道の乗り場となる。この時の私の格好は七分丈のシャツと中にTシャツ。さっ、寒い。周りを見ると、がたいのいい黒人がTシャツ1枚でうろうろしているほかは、ほぼ晩秋から初冬の装い。はっきり言って、がたいのいい黒人を除けば、最軽装か...
30分ほど待っているとフロム鉄度の列車が到着する。フロム鉄道は途中、ショーズ滝の近くで停車。ショーズ滝を見学する時間がある。1時間ほどで終着駅フロムに到着する。ミュールダール駅は標高865mで、フェリーに乗換えるフロム駅は標高0m。そして、暖かい(いや、ちょい暑つ)...。
フェリーの出発は15時10分。出発まで45分ほどある。観光案内所の中をうろうろして時間をつぶす。気が付くと、フェリーの乗船が始まっている。慌てて、乗船待ちの列に加わる。旅行代理店のバウチャーを提示し乗り込む。既に、座席は埋まっている。仕方なく、船の最前方で、操舵室の隣に陣取った。
フェリーはゆっくりと進みだす。そして、所々の小さな港に寄港する。このフェリーは生活の用途にも使われているようである。そして、だんだんとスピードをあげていく。「寒っ...」
フェリーは予定時刻よりやや遅れ到着。2時間30分の船旅が終わった。到着地のグドヴァンゲンからヴォスまではバスで移動となる。バスは1時間ほど乗りヴォス駅に到着。
ヴォスからはNSBのローカル列車でベルゲンを目指す。19時37分に出発しベルゲンには20時54分に到着した。
一緒だった日本人男性は23時の寝台列車でオスロにとんぼ返りだそうで、寝台列車の出発まで時間があるので、その間にベルゲンの世界遺産ブリッゲンを見に行くとのこと。私は、ベルゲンに宿泊するので、ベルゲン駅で別れることに。
ホテルにチェックインすると、バスルームは必要かと聞いてくる。当然「Yes!」に決まっている。しかし、バスルームのある部屋がなくなったのでいいかと言ってくる。オイオイ...。風呂なし...。承諾するほかない....。部屋に入ると、シャワーはついていた。バスルームとはバスタブのある部屋という意味だったんですね...。
しばらくしてから、夜のベルゲンの街を散策、そして、ホテルに併設しているレストランで夕食にする。おっ、日本語のメニューがある!!
6日目
7時30分起床。ホテルで朝食をとる。そして荷物を預けチェックアウト。まず、フロイエン山ケーブルカー乗り場へ向かう。
ケーブルカーはフロイエン山の急斜面を登る。6分ほどで山頂に到着する。山頂からはベルゲンの街が一望でき心地いい。ベルゲンはノルウェーにおいてオスロに次ぐ都市であるが、非常に小さいのが分かる。
山頂からの帰りは、ケーブルカーを使わず歩いて下山する。
次に、ブリッゲンへ向かう。ブリッゲンはハンザ同盟時代(中世)の倉庫群で、カラフルで奥行の深い木造の建物が数棟並んでいる。今日でも商店やレストラン、ミュージアムとして使用されている。
その後、ローセンクランツの塔とホーコン王の館と見学する。そして、朝市で、昼食をとる。メニューはロブスターの半身である。
ほぼ午前中で主な観光どころは周ってしまったので、あとは、ベルゲンの街を散策して時間をつぶす。
15時にホテルに戻り、預けた荷物を受け取ってから。ベルゲン駅の隣にあるバスセンターから、バスでベルゲン空港を目指す。30分ほどで空港に到着する。
ベルゲンからエアーでコペンハーゲンへ向かう。搭乗するのはスカンジナビア航空(SAS)。チェックインは自動チェックインで行うようになっている。自動チェックイン機の言語に日本語があったのは感激である!難なくチェックインし、ボーディングパスとバッゲージタグ(クレームタグ)が印字されて出力される。バッゲージタグを荷物に付け預ける。
保安ゲートを通過し、すぐ左手の25A搭乗口の待合室で待機。しかし、しばらくすると空港職員から、待機していた搭乗客すべてが、追い出される。「???」
そして、隣の26A搭乗口との間のドアが閉められてしまう。どうしたものか...。
別の空港職員を捕まえて、25A搭乗口に行けないことをアピールする。すると、「○※▲ go round duty-free area ■○▽」どうも免税店を周っていく??何だかわかったような分からないような...。そして、私たちの会話を聞いていた同じ飛行機に乗る欧米の老夫婦がしゃしゃり出てきて、空港職員と一言二言会話し、「Thank
you!」といって立ち去る。オイオイ、俺はまだ理解していないのに横から割り込んで、話を終わらせるなよ...。まっ、この人たちについていけばいいんだな...。
少し歩くとInternationalと書かれたゲートが見える。ベルゲンからコペンハーゲンは国際線(シェンゲン協定国内ではあるが...)なので、一旦、ゲートを通れということだったようだ。しかし、ゲートには誰もおらずボーディングパスを確認するわけでもない。いったい何の意味があるのか。
1時間20分ほどのフライトでコペンハーゲンに到着する。
荷物を受け取り、先ずは両替。今回もユーロからデンマーククローネに両替する。そして、インフォメーションでコペンハーゲンカードの1日券を購入。その場で、開始時間を記入してもらう。インフォメーションのおっちゃんは私が日本人であることがわかると、「ド・ウ・モ・ア・リ・ガ・ト・ウ」と日本語でお礼を言われた。
空港から市内までは鉄道を使う。コペンハーゲンカードを買っているので、切符を買う必要はない。因みにデンマークも改札というものがない。
15分ほどでコペンハーゲン中央駅に到着する。本日泊まるホテルはコペンハーゲン中央駅の近くである。さほど苦労せず、ホテルに到着しチェックインする。
少し休憩をしてから、夕食をとるため外出。到着したばかりの街なので、様子が分からない...。ふと目に入ったのが、「WAGAMAMA わがまま」の看板。海外で日本食、やっちゃおうか...。店の中はカジュアルなでデザインで、結構、繁盛している。そして、TERIYAKI
chicken donとワインを注文する。出てきたものは写真の通りで、照り焼きチキンというより焼き鳥丼って感じで、葉っぱと生人参がトッピングされている。
夕食を終え、入ってきたときと反対側のドアから店外に出ると、そこはチボリ公園のなかだった。せっかく入ったから少し、チボリ公園の中をうろうろしてから、ホテルに戻る。
ホテルに戻ってから、シャワーを浴び、七分丈のシャツを洗濯する。
23時、ホテルの窓から、チボリ公園から打ち上げられる花火が見える。しばらく鑑賞。そして就寝。