20013年8月10日(土)、夏休み前の調整で出勤であったこの日、仕事を終えて帰宅すると、夕食と風呂に入り、21時に自宅を出発する。
小田急線・相鉄・京急を乗り継ぎ羽田空港国際ターミナルへ。この後、日本では記録的な暑さが続くのだが、この日も21時を過ぎているのにもかかわらず、暑さが引かない。空港に着いた頃には、既に、洋服は汗で湿っていた。
自動チェックインされていたので、空港では自動チェックイン機でボーディングパスを出力。レシートのようなぺらっぺらな感熱紙が出てくる。何とも味気ない。その後、空港内の両替所で15,000円をスウェーデンクローナに両替する。
保安ゲートと出国手続きはスムーズにいき、出国エリアへ。そこには多くの人たちで混雑していた。
定刻通り機内に乗り込む。座席は23A。長距離の国際線の場合、通路側の方がいいのだが、どうしても窓側を選んでしまう。とはいっても、今回は深夜出発で、夜とともに西へ向かう。乗継のフランクフルトへの到着は6時10分の予定。つまり、外は常に闇なので、窓側もあまり意味がない...。今回の搭乗機はボーイング787。思っていた以上に足元が広く、USBコネクタが装備されており、さっそく携帯電話の充電をする。
定刻通り出発し、間もなく機内サービス。とはいっても、食事はサンドイッチのみ。なお、機内食は到着前にランチメニューがあるのみ。10時間ぐらいのフライトだと、2回の機内食とその間に軽食があるのことが多いのだが、これは今までで一番少ない。これも、時間が時間であるからしょうがないのか...。
搭乗機は予定より早く5時50分にフランクフルト国際空港に到着する。ボーディングブリッジに搭乗機が着くと、機内のイルミネーションが七色に彩られていた。
さて、トランジットである。昨年、ルフトハンザ航空でスペインへ行ったのだが、そのときもフランクフルトでトランジットしたのだが、そのときは、一旦、制限区域を出てしまったことから、乗継に1時間もかけてしまい、冷や汗をかいたことがあった。ルフトハンザやANAなどでシェンゲン協定国外からの到着便は、ターミナル1のBゲートに到着する。そして、シェンゲン協定国内の出発便はターミナル1のAゲートから出発するのであるのだが、最短で移動するのにはAとBゲートの間にあるトランジットトンネルを使うのだが早い。このトランジットトンネルを目指し、移動を開始する。その前に、入国審査と税関を通過しなければならない。入国審査では珍しく入国目的と期間を質問される。税関は問題なく通過。
税関を過ぎると、左手には保安ゲートがある。そのまままっすぐ抜けると制限エリアを出てしまうので、その手前で左に曲がり保安ゲートへ進む。
保安ゲートで反応してしまいボディーチェックを受けることに。担当官は笑顔で「Japanese?」と聞いてくる。「Yes」と答えると「コンニチハ」と言ってくる。大体、不愛想な人が多い中、気さくな奴だ。先ずは、正面をチェックされ、「Turn
right」で後ろを向きチェックを受ける。その時に。「"turn right" Japanese?」と聞いてくるので「右へまわれ」と教えておく。「まわってください」と教えておけばよかった...。奴は次の日本人にさっそく使っているだろう...。
保安ゲートを過ぎ歩いていくと、左手にトランジットトンネルにつながるエレベーターを発見!エレベーターで下の階に降りるとそこにはトランジットトンネルがあり、トランジットトンネルを通過したところに、またエレベーターがある。そして、エレベーターで上の階に登ると、A17ゲートのそばに出られる。
なんなくストックホルム行の飛行機のボーディングブリッジにたどりつき、しばらくしてから、搭乗が開始される。搭乗機はエアバス320でさほど大きい機体ではないが、空席がちらほら。フランクフルト→ストックホルムは人気がない航路かもしれない。座席は12Fで窓側だ。離陸してからしばらくすると機内食となる。カットフルーツとヨーグルト。そして2時間のフライトで、ストックホルムに到着した。
到着ロビーのインフォーメーションで、空港~市内のバスの往復チケットと、ストックホルム・カード(1日券)を購入。
空港からバスで市内へ向かう。バスはWi-Fiが無料でつながるのには驚いた。20分ほどでストックホルム中央駅近くのシティー・ターミナルに到着した。
市内に到着し先ず、今日泊まるホテルに向かう。ホテルはシティー・ターミナルのすぐ近くで、チェックイン時間の前なので荷物を預ける。そして、ガラムスタンへ向かう。
国会議事堂、王宮、大聖堂周辺を歩き、カフェバーのようなところで昼食を食べる。この店を選んだのは、写真付きのメニューがあったからだ。
昼食を終え、王宮に戻る。ちょうど、衛兵の交代式が行われる時間で、多くの観光客が集まっていた。
衛兵の交代式を見ている最中から、雨が降ってきた。日が出ていればTシャツ1枚でも快適に過ごせるのだが、雨が降ってくると肌寒くなる。そして、観光客の輪から離れ、屋根のある場所へ退避。
雨は30分ほどで止み、ストックホルム市庁舎へ向かう。市庁舎内部の見学はガイドツアーのみなので、このガイドツアーに参加する。ただし、英語なのであまり理解できない。
ストックホルム市庁舎を出てユールゴーデン地区へ行くため、トラムに乗る。トラムは改札や検札のようなものが何もない。これでは無賃乗車し放題。因みに、これは
信用乗車方式といわれ、欧米のトラムなどでみられる。信用乗車方式では基本的には、改札はなく車掌も乗車していないその代り、抜き打ちの検札を実施し、無賃乗車などの不正乗車が発覚すると高額なペナルティーを科すとのことである。因みに私はストックホルム・カードをもっているので大丈夫である。
ユールゴーデン地区に着くと、ヴァーサ号博物館へ。私はあまり博物館や美術館の類には興味がないので、ざっくりと見学し、その後、周囲を散策する。
その後、トラムでガラムスタン周辺に戻り、ホテルにチェックインする。しばし、休憩。
さて、そろそろ夕食のことを考えないと...。
海外一人旅で困ること。食事をどうとるかである。特に言葉が分からないので、メニューも見てもよくわからないし、一人だとレストランにも入りづらい。
しばらく、ホテルを出て周辺を歩き回る。ありました!写真付きのメニューを掲示している店が!でも、ケバブのファーストフード店。ケバブってトルコ料理だよな...。とりあえず、この店をパスしてまた歩き回る。ふと気が付いたのだが、「Sushi」と書かれた看板の店が意外と多い。といっても、わざわざ入るつもりもない。結局のところ、ケバブのファーストフード店に戻りそこで夕食を済ませる。
その後、ホテルに戻り、シャワーを浴び就寝。
7時30分に起床し、ホテルで朝食をとる。そして、荷物をホテルに預けチェックアウトする。
今日は先ず、ドロットニングホルム宮殿へ行くため、ストックホルム中央駅からメトロに乗る。メトロにはストックホルム・カードが使える。ただ、自動改札機には対応していないので有人改札口を通る。
無事にメトロに乗り込みしばらくすると、何やらギターとアコーディオンによる音楽が聞こえてくる。なんと、即興の路上ライブならぬメトロ上ライブが始まった。と、思いきや次の駅で降りていった。「何なんだ...?」
メトロはストックホルム中央駅から数駅過ぎたところから地上を走行。そして、11番目の駅ブロンマプラン(Brommaplan)駅で下車。そこから市バスでドロットニングホルム宮殿前で下車。到着したのが9時30分頃で、オープンは10時からであったので、しばらく待機。そして、10時になりオープンすると宮殿内部に入る。ドロットニングホルム宮殿は世界遺産に登録されている建物だが、観光客はまばらだった。
宮殿内部から出て、広大な敷地を散策。池や木々に囲まれた敷地で、リフレッシュになる。
ドロットニングホルム宮殿の見学を終え、再び、市内に戻る。ノーベル記念館近くのカフェで昼食をとり、その後、昨日は王宮内の博物館などに入らなかった、建物内部を中心に見学する。一通り、見学し市内を散策。散策途中、また、雨がパラパラ降ってきた。雨が降ると、ポロシャツでは寒い...。
散策を終え、ホテルに戻り預けた荷物を取り、シティー・ターミナルから空港へ向かう。ここからはエアーでオスロへ向かう。搭乗するのはLCCのノルウェー・エアシャトル(Norwegian
Air Shuttle)。チェックインカウンターは見当たらず、他の航空会社と共通の自動チェックイン機でチェックインをする。ボーディングパスと預ける荷物のバッゲージタグ(クレームタグ)が印刷されて出てきた。そして自分で荷物にバッゲージタグを付けて荷物カウンターで荷物を預ける。
保安ゲートを通過し、搭乗待合室の売店でサンドイッチ(と言ってもボリュームのあるサンドイッチ)と飲み物を買い夕食にする。
搭乗機は出発の30分前の19時30分にボーディングブリッジに到着する。そして、定刻20時に出発。さすがLCCだけに、駐機時間短い。
搭乗機はボーイング737-800。座席は14Bで非常口のある席なので、この席とこの後ろの席は、前の席との間隔が広い。ラッキーであった。
1時間のフライトで、オスロ空港に到着する。午後9時。日がようやく落ちようとしている。ボーディングブリッジに接続しているのでそのまま出られると思ったが、階段で地上におりバスで移動。
預けた荷物を受け取り、両替をする。昨年のスペインの旅の為に両替したユーロが余っており今回の旅に持ってきていたので、そのユーロをノルウェークローネにする。そして、エアポート・エクスプレス・トレイン(Flytoget)でオスロ中央駅に向かう。20分ほどで到着する。既に午後10時になっていた。そして、今日泊まるホテルまで歩いて向かう。オスロはノルウェーの首都だが、この時間で人影はまばら...。少々怖さも感じる。しばらく歩いたが、ホテルに着かない...。道を間違えたか...。やむを得ず、客待ちをしているタクシーに乗る。
ホテルについて、シャワーを浴び、半袖のシャツを洗濯。そして、そのシャツにアイロン(部屋についている)をかけて乾燥させる。気が付くと深夜1時になっていた。就寝。