ストックフォルムと近郊
ガムラスタン地区
ガムラ(Gamla)は古い、 スタン(Stan)は街という意味で、ストックホルムの最古の地区である。
王宮
王宮は1100年代の終わりまたは1200年代の始めに建てられた主塔を中心に、増築や改修を繰り返した。1981年にドロットニングホルム宮殿に移るまで、歴代の王室の居城として使われた。なお、今日でも公式行事などで使用されている。
現在の建物は、1697年に火災で焼失し、その後57年かけて1754年に再建されたものである。
大聖堂
1279年に建てられたストックホルム最古の教会。1527年にルータ派の教会となった。
この大聖堂で有名なのが、バーント・ノトケ作による彫刻「聖ゲオルギオスとドラゴン」である。
王宮に近いことから、王の戴冠式や王室の結婚式などが開催される。
大広場
大広場は、1520年にデンマーク王クリスチャン2世がスウェーデン独立派に対する処刑ないし粛清を行った、「ストックホルムの血浴」の場所である。
ドイツ教会
1634~48年に建てられた教会で、何度かの増改築を経て1887年に現在の形になった。ドイツ教会のドイツはハンザ同盟により駐在していたドイツ人商人により建てられたことによる。
ハンザ同盟
中世後期に北ドイツを中心とした、バルト海沿岸地域における貿易の独占、ヨーロッパ北部の経済圏を支配した都市同盟のこと。
リッダーホルム教会
旧市街にある大聖堂とともに同国最古の教会のひとつで、1280年と1300年の間に建てられたフランチェスコ会修道院が始まりで、その後増改築された。塔部分は1835年7月28日に雷で焼失し1846年に再建されたとされる。
1634年のグスタフ2世アドルフ以降、歴代の王族が埋葬されている。
貴族の館
4人の建築家によって1668年に建てられたバロック様式の建物。貴族階級による初の議会が行われた場所でもある。
内部には、2000を超える貴族の紋章や肖像画が飾られている。またホールではオペラなどのコンサートも行われている。
ストックホルム中央駅周辺
市庁舎
建築家ラグナル・エストベリの設計により、1909~1923年に建設されたストックホルム市の市庁舎で、ノーベル賞の記念晩餐会が行われる場所でもある。
建物はナショナル・ロマンティシズム建築の傑作として知られていおり、約800万赤レンガが使用されている。
セルゲル広場
ストックホルムの中心にある広場。広場の周囲は高いビルで囲まれ、広場自体は建物の地下1階と同じ高さにある。
ユールゴーデン地区
スカンセン
1891年に開園したユールゴーデン島にある野外博物館で、スウェーデン各地から集められた古い建築物が家具や調度品などとともに移築・復元されている。
また、スカンジナビア半島の動物がいる動物園も併設されている。
ヴァーサ号博物館
世界で唯一現存する17世紀の船舶であるヴァーサ号を展示する博物館である。
ヴァーサ号は1628年にスウェーデン王グスタフ2世アドルフの命にて建造された船舶で、処女航海の日に母港の沖、ストックホルム湾内で、わずかな横風を食らって沈没した。
1961年4月24日に引き上げられ保存された。
北方民族博物館
16世紀から現代までの文化財を収集した博物館。元々は、スカンセンと同一基盤で運営されていたが、1963年からそれぞれ独自運営されるようになった。
ドロットニングホルム宮殿
スウェーデン・ストックホルム郊外のローベン島にある王室の離宮である。
スウェーデン王カール10世の王妃ヘトヴィヒ・エレオノーラの命によって1662年に建設が始められ、1686年に完成した。その後、1756年まで増改築され今日の姿になった。
1982年に現国王カール16世グスタフは、旧市街の王宮から居所をドロットニングホルム宮殿に移した。
1991年に「ドロットニングホルムの王領地」として世界遺産に登録された。
ビルカとホーヴゴーデン
ビルカとホーヴゴーデンは、スウェーデンを中心とする北欧で活躍したバイキング時代の遺跡。ビルカはストックホルム西方約29kmのメーラレン湖のビェルケ島にあり、ホーヴゴーデンは同じくメーラレン湖のアデルスユー島にある。
当時のバイキングが利用した港や、当時の人々を埋葬した墓などが残っている。
ウプサラ
ウプサラ大聖堂
ウプサラにある、スカンディナヴィア諸国で最大級の教会建築で、高さ118.7メートル、幅118.7メートルある。
大聖堂の建設は1287年から始まり完成に1世紀を費やしたとされる。1885年から1893年にかけての改修でフランス風のゴシック・リヴァイヴァル建築の要素を取り入れた姿になった。
中世から17世紀後半までは、多くのスウェーデン王・王妃の戴冠式の場所として使用された。
ウプサラ城
16世紀半ばにスウェーデン王グスタフ1世の居城として建てられた。